ローソク足トレード手法を使った米国株日足トレード(FOXA・BKD)買い

こんばんはー

ローソク足トレード手法を使った米国株の日足トレード、今回は損切りとなったトレードを2つまとめました。

米国株及びETFの現物トレード記事を、基本的に個々の銘柄単位のトレードで決済ベースで書いています。

僕のトレードは原則リスクリワード1対1。チャート画像上下黄色の水平線は上が利食い水準で下が損切り水準ですが、地合いに応じて損切り水準は引き上げる事があります。ですので損切りラインは「決済時に設定していた水準」だとお考えください。因みに損切り注文は建玉時に入れていますが利食い注文は暴騰期待で建玉時には入れていません。1対1水準到達時に利食いするかどうかを検討するスタイルです。尚、損益は1株あたりの金額を米ドルで記載しています。

全てのトレードでこちらの売り注文への買い手がおらず、厳密に1対1ではない価格で決済となっている場合があります。

FOXA(フォックス クラスA)日足チャート
BKD(ブルックデール・シニア・リビング)日足チャート
建玉日時間軸ティッカー買い値当初損切価格決済日決済価格1株あたり損益
6/24日足FOXA56.3654.087/355.07-1.29
6/24日足BKD6.936.567/36.84-0.09

今回取り上げるのは、FOXA(フォックス クラスA)とBKD(ブルックデール・シニア・リビング)の日足トレードです。

どちらも建玉時点では明確な上昇トレンドを描いており、特にFOXAについては高値切り下げパターンからのブレイクアウト、いわゆるあく抜け上昇局面にあったため手応えとしては悪くありませんでした。BKDも日足ミドルと週足ミドルをしっかりと上抜けしてトレンドが切り替わる兆しを示しており、テクニカル的なエントリー根拠は整っていたと思います。

ただ、どんなに根拠のあるトレードでも全てがうまくいくわけではありません(‘ω’)

勝率100%のトレード戦略など存在せず実際には「伸びないトレード」というものが必ず紛れ込んできます。これは避けられない現実ですよね。

そして今回のFOXAとBKDはまさにその「伸びないトレード」でした。

建玉以降の伸びが極端に鈍くなってしまい、自分の中では「これは取れる」と思っていたトレードがジリジリと停滞し始めるあの独特の違和感。これを感じた時点で僕は該当銘柄を要注意リストに入れて重点的に監視するようにしています。

基本的に日足チャートでのトレードですから数日程度は様子を見るのが(一応は)前提です。でも、その間に他の銘柄がガンガン伸びているのに対し、対象銘柄だけが鈍い・・・いや、むしろ重いと感じた場合は一気に見切りをつける判断も必要になります。

ここで重要なのが損切りの精度。

僕の手法では原則としてリスクリワードを1対1に設定しています。ただしこれは初期設定であって固定ルールではありません。特に今回のように伸びの甘さを感じた銘柄に対しては、初期設定したストップロスをそのままにしておくのではなく状況を見てタイトに引き上げていきます。

結果として今回のFOXAとBKDのトレードは小さな損切りで済みました。実際の損失幅は建玉時に想定していた「1」のリスクよりもかなり小さく抑えられています。

この考え方はめちゃくちゃ重要です。

そもそも「伸びが鈍い」と感じるということは、他の市場参加者がその銘柄を買いたがっていない証拠でもあります。僕はファンダメンタルズを一切考慮しないのでその理由が何かは知る由もありませんが、市場全体が買い上がる地合いの中で特定銘柄だけが伸び悩んでいるというのはそれだけで”見えない何か”があるんです。

そんな銘柄にいつまでも希望を持ち続けるのは合理的ではありませんし、リスクを最大値の「1」で引き受ける理由もありません。むしろ見切って逃げるかストップをタイトにして様子を見るかいずれかの判断が求められます。

実はこのストップをタイトにするというやり方は、トレードのリズムを崩すことなく損小利大を実現する非常に優れた方法です。

例えばリスクリワード1対1の戦略で勝率が50%だった場合、通常は100回トレードして利益が「50」、損失も「50」になります。しかし損失トレードの半分を「0.5」の損失で済ませられたらどうなるか?

利益は「50」のままですが、損失は「25」+「25×0.5」=「37.5」となり、差し引きで「12.5」の利益が残るんです。つまりトレード回数が多くなるほどこの損失の縮小が資産形成に効いてくる。1000回のトレードならもっと利益が残りますし10000万回のトレードならもっともっと利益が残ります。勝率50%しかなかったとしても、です。これはでかい。本当にでかい。きっと皆さんの想像以上にでかいです

因みに損小利大というとリスクリワード2対1や3対1を狙うトレードを想像しがちですが、それは現実的には難しい局面がとてもとても多いです。そもそも相場がそこまで動くかどうかは誰にも分かりませんし、利益がそこまで伸びることを見越して利食いを先延ばしにしているとせっかくの含み益がゼロに戻ることや、粘ったあげくの損切りトレード・・・なんて事すら結構あります。

だからこそ僕は「損失を縮めることで損小利大を実現する」戦略を採っています。

このやり方のすごいところは、リスクリワード1対1でテンポの良いトレードを保ちつつ結果として利益が残るという点。しかも勝率が50%程度であっても資産は着実に増えていきます。ローソク足と移動平均線だけを使ったシンプルな戦略でも、損切りの精度を高めることでトレードの質は劇的に向上します。そして(くどいですが)半分しか勝てなかったとしても金が増えていきます(@_@)

僕のやり方だけを言っているのではありませんが、相場の大先輩たち、いわゆるレジェンドたちも口を揃えて同じことを言っています。

リチャード・デニスは「優れたトレーダーとは、大きく儲ける者ではなく、うまく負ける者である」と語り、エド・スイコータも「トレードにおいて最も大切なことは、損失をいかに小さくするかにある」と明言しています。さらにはマーク・ミネルヴィニが著書の中で何度も強調しているのが「損失をコントロールできなければ、どんな優れた戦略も意味を成さない」という事実です。

つまり、いかにうまく負けるか?ここにすべての本質があります。

損切りは敗北ではなく次の勝ちにつなげるための前向きなアクション。FOXAやBKDのように伸びが甘いと判断した時点でリスクを最小限に抑えるという戦略こそが、トレードを長く続け資産を増やすための最短ルートだと思います(‘ω’)ノ

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